高野山真言宗 清瀧山 金剛宝戒寺

令和2年12月1日発行 第81号

檀信徒の皆さまこんにちは。
気がつけば師走です。

 

今年は花火大会などの各種イベントが軒並み中止となり、
季節感の薄いままに年末を迎えています。

 

当山も年納めの千巻心経は
新型コロナウイルス拡大防止の為に
中止と致しますが、除夜の鐘つきは
行う予定にしております。
新年が明るい年となりますように願いを込めて、
どうぞお参りを下さい。

11月の講習会について

さて、その様な中ですが11月8日には
「お釈迦さまのことばと瞑想」と題して
講習会を行いました。

 

瞑想と類義語で座禅があります。
また海外ではマインドフルネスと呼ばれ、
GAFAなどのIT企業でも就業時間中に
瞑想を取り入れている会社があるほどです。

 

その言葉の意味合いに多少の違いはありますが、
得られる効果効能は同じではないかと私は思っています。

瞑想による効果・効能

瞑想をする事によりストレスや悩みの軽減、
安眠や集中力の増加などの効果が認められています。

 

また近年では「うつ」などの心因性疾患の予防にも
大きな効果があることが科学的にも示されています。

 

その反面、即効性の効果は分かりにくいかもしれません。
ただ私は副作用が極めて少ないのが一番の
メリットではないかと思っています。

 

そうしたことから参加者には瞑想や座禅とは
「心の断捨離」の様なもので、
心の雑念を捨て一点に集中する事によって得られる
心地よさがあると説明を致しました。

 

イメージ的には「無になる」と言う様な印象があるかもしれませんが、
「ハッキリと目覚めていながら考え事を手放す」
その先に「無となる瞬間がある」のではないかと思っています。

瞑想の方法

方法としては姿勢と呼吸と心を整えます。
自律神経の中で意識的にコントロールできるのが呼吸です。

 

姿勢と呼吸が整う事により、不思議と心が落ち着いていきます。
心が散漫にならない方法として今回は呼吸を数える
「数息観」を説明しました。

 

「息」という漢字は自らの心と書きますが、
心と呼吸には深いつながりが有ります。
またその前段階として思考を整えるために
お釈迦さまの言葉を学びました。

お釈迦さまの言葉

お釈迦様は今から約2,500前に実在した人です。
日本では縄文時代から弥生時代への変遷期にあたります。

 

文献の様なものは残っていませんが
口伝えにて残ってきた言葉を
今のわたしたちも知ることが出来ます。

 

それらが「お経」になっています。
35才でお悟りを開かれたお釈迦様は
80才で入滅されるまでの間、心血を注いで
人々を言葉で諭してきました。

 

その言葉とは長い時間を経ても
全く錆びることがない真理の言霊です。

 

今私たちは人類史上もっとも雑多な時代に
生きているかもしれませんが、
真理の言葉は私たちの心に警鐘と
やすらぎを与えてくれますので、
その一つを紹介致します。

真理の言葉 ダンマパダ

「彼は我を罵った。彼は我を害した。
彼は我に打ち勝った。彼は我から強奪した。」
という思いをいだかない人には、
ついに怨みがやむ。
(中村元 著 真理のことばより)

 

私たちは憤りを感じた時に、
相手に対して言動を改めさせたり
謝罪を求めたりしがちです。

 

しかし本当は相手を許すという行為は
自分の心をゆるめるための行いだという様に
私は理解をしています。

 

許さないまでも、怨みを持ち続けて苦しいのは
自分だという事をお釈迦様は
諭されているのではないでしょうか。

 

この様な真理を学びながら、
非日常的な瞑想という時間を
皆様と共有したいと思っています。
興味のある方は是非一度ご参加ください。
(念のため事前のご確認をお願い致します)

一年間ありがとうございました。

日 時 1月8日(金曜日)14時から
場 所 金剛宝戒寺本堂に於いて
演 題 「お釈迦さまの言葉と瞑想」

(念のため事前のご確認をお願い致します)

 

コロナに始まりコロナに追われ続けられている一年となりました。
しかし震災の時と同様に日本人の素晴らしさを再確認しました。

 

強制ではなく自主的に自粛が出来る国民は
日本人だけではないでしょうか?

 

同時に扇動されない個人の価値観の
必要性も感じています。

 

一年間お世話になりました。
皆さまの健康とご多幸をお祈り申し上げます。    
合掌

 

令和2年 12月1日発行 第81号

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