高野山真言宗 清瀧山 金剛宝戒寺

令和2年4月1日発行 第73号

檀信徒の皆さまこんにちは。
世間を騒がせているコロナウイルスの
影響を全く感じさせない程に
ウグイスが綺麗な声で鳴いてくれています。
閉塞感のある時こそ自然に目を向けたいものです。

 

4月8日に予定をしておりました
講習会はコロナウイルス感染拡大防止の
ため中止とさせて頂きます。

コロナウイルスとグローバル化

寝ても覚めてもコロナウイルスの話ばかりです。
こんな時こそ冷静に受け止めなければいけないと思い、
煽られない様に気をつけていたのですが
私の認識が甘かった事を認める必要が
有るように感じています。

 

島国の日本ではこれまで
大規模な伝染病の経験が少ないですが、
過去の歴史をみると
陸続きのヨーロッパやアジア大陸では
感染症による人口減少を
何度も経験してきました。
その経験から感染症への対応が
違ったのかもしれません。

 

グローバル化という言葉が
使われるようになり、教育や経済、
人材等ばかりに気を取られていましたが、
今回の新型コロナウイルスも
グローバル化が引き起こした
負の一つと言えると思います。
仏教を通して今回のコロナウイルスへの
対応と影響を考えてみました。

中道と縁起

釈迦族の王子として生まれたお釈迦様は
とても物質的に恵まれた生活環境で育ちました。

 

しかしそこからは心の休まる
幸せを見つけることが出来ずに、
妻や子ども、自分の地位も全て捨てて
29才の時に苦を逃れ
心のやすらぎを求めるために出家をしました。

 

6年にも及ぶ難行苦行を重ねましたが、
どんなに肉体を痛める修行を
行っても苦を滅する事が出来ず、
最後にたどり着いた覚りが
「中道」というものでした。

 

中道とは「二極の真ん中」という意味でなく、
両極端なものの見方を離れ
バランスの取れた姿を取ることです。

 

今回のコロナウイルスの事で言えば
感染拡大防止の為の自粛は極端ではなく、
生活用品などの買い占めなどが
極端に当たります。

 

どちらも各自が行う判断ですが、
不要不急の外出などは控えながらも
不必要な買い物は世相を
余計に混乱させてしまう。
というのがお釈迦様の言う
中道の姿勢に当たると思います。

 

また、お釈迦様のもう一つの大切な覚りに
「縁起の法則」があります。

 

全ての物事は単独では成り立たず、
因(原因)に多くの「縁」が
関係して果(結果)が
成立をしているという教えです。

 

私たちは普通、縁が有るというと
顔見知りや知り合いなど、
多少なりとも面識が
有る人たちを想像しますが、

 

今回の新型コロナウイルスを
経験して痛感したのは、
全くの縁の無いとも思える
他の国の人々からも大きな影響を
受けている事を知りました。

 

それは人の往来だけでなく
資材などの物流にも関係してきます。

 

逆を考えれば、目には見えない
「お蔭様」に支えられている事に
つくづく気づかされました。

中止のお知らせ

4月に予定していた全ての行事を中止とさせて頂きます。

4月5日 千人参り
4月8日 講習会
4月8日 仏教会主催のお花まつり
4月13日 お接待
4月30日 当山主催のお花まつり

5月の予定

5月は状況が分かりませんので
希望も込め、4月に予定していた
講習会をスライドさせる形で予定します。

 

中止になる可能性もありますので
ホームページかフェイスブックで
予定のご確認をお願い致します。

5月8日(金曜日)14時から
演題「お釈迦様の悩み解決方法」
場所 金剛宝戒寺本堂に於いて
住職がお話をさせて頂きます

編集後記

地球上の歴史の中で
力の弱い人類が生き残り、
恐竜などが滅びていったのは、
人間が環境を柔軟に受け入れてきたことと、
団結力を持って集団で
行動してきたからではないでしょうか?

 

集いを禁止され精神的にも
不安定になりがちですが、
これまでの自分自身を見直す時間に
充てることが出来るかもしれません。

 

また電話やSNSなどで
コミュニケーションを
取る事も出来ます。
気持ちだけは明るく、
一日も早い終息を皆で願いましょう。  
合掌

 

令和2年4月1日発行 第73号

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