高野山真言宗 清瀧山 金剛宝戒寺

平成28年6月1日発行 第27号

檀信徒の皆さまこんにちは。朝晩と日中の気温の差が大きい季節です。被災地で避難されている方の体調が気になりますが皆様はお変わりなくお過ごしでしょうか。これからも被災者への義援金や托鉢を続けて行きたいと思っています。

 

平成28年6月1日発行 第27号
青年教師会のボランティア活動

 

平成28年6月1日発行 第27号
後ろの袋は片づけた瓦礫の山です

自主上映「うまれる」を開催しました。

五月八日は初めての試みでしたが「うまれる」という映画の自主上映を行いました。中学生から九十才代の方まで幅広い方に来て頂きました。映像や音声の調整などは念入りにしていたのですが、最後まで無事に終わる事が出来て一安心をしています。
皆さんがそれぞれの立場で鑑賞しアンケートに答えて下さいました。やはり女性は自分のお産を思い出したという感想が一番多く、次に子供や孫など若い人にも見て欲しいという意見も多かったです。お寺に行くのは年をとってからと言うイメージがあるかもしれませんが、お接待やお花まつりなどの楽しい行事も有りますので是非、子供さんやお孫さんをお連れになってお寺にお越し下さい。

 

平成28年6月1日発行 第27号
上映風景(ドキュメンタリー映画です)

心おだやかに生きる為の講習会 7月のご案内

ところで皆さんは「在宅医療」という言葉を御存じでしょうか。病院(入院)では病気の「治療」が最優先なのに対し在宅医療では、住み慣れた場所で安心して生活しながらの「支援」も大切にされています。通院治療では病院までの往復時間や待ち時間に疲れてしまうというお話を良く聞きますし、入院では周りの方に気を使ったり、お見舞いに行く家族の負担が大きくなる場合も有ります。
その点「在宅医療」では患者さん一人ひとりの生活リズムに合わせての治療がしやすくなり、自分のペースで病気と向かい合い、自分の時間や家族との時間を大切にしながら病気の治療に専念する事が出来ます。
大きな機械を使っての検査などは出来ませんが点滴や注射などの基本的な治療はほぼ出来ます。また採血検査も可能ですし、必要なお薬なども届けてくれます。
その割には医療費も高くなく、むしろ通院の往復にタクシーを使うようであれば在宅医療の方が割安ではないかと感じています。
行政も人口の減少に伴いベッドの数を減らす方針を打ち出しています。個人的な意見としては在宅医療を終末期医療としてではなく、大学病院などの大きな病院との使い分けが良いのではないかと思っています。その辺りのお話も聞いてみたいと思っています。

七月八日(金曜日)
午後二時から三時頃まで
金剛寳戒寺本堂に於いて
「在宅医療で出来ること」
講師 訪問看護ステーション
    橋本三千代さん

編集後記

五月は実父の、六月は先代住職の祥月命日です。私はこの十年で親戚を四人見送りました。ひと昔前はお檀家様からもよく「最後は畳の上で死にたい」と言う言葉を聞きましたが、最近では「余り周りに迷惑を掛けずに死にたい」という御意見の方を多く聞くかもしれません。確かに「迷惑を掛けたくない」という気持ちは分かりますし、私も同感です。しかしながら核家族化が進み、昔よりも「死」を身近に感じる事が難しくなっているのが現状です。身近な人の「死」は人生観を変え、人間を成長させるきっかけになることが多々あります。在宅医療は万人に勧める事は出来ませんが、父を自宅で見送った一個人としては大切な経験をさせてもらったと思っています。
お釈迦さまは生まれ落ちてすぐにお母さまを亡くしました。そしてその「死」の恐怖。「苦」から逃れるすべを求めて出家されました。「生老病死」「四苦八苦」これらの「苦」はお釈迦様がさとりを開かれた二五〇〇年以上の昔からある変わらぬ真理です。

 

うらをみせ おもてを見せて散るもみじかな

 

これは良寛さんの辞世の句と言われています。いつその日がやって来るかは分かりませんが、子供達にはその死にざまをしっかりと見せて、見届けてもらいたいと思っている今日この頃です。           

合掌

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