高野山真言宗 清瀧山 金剛宝戒寺

平成29年4月1日発行 第37号

檀信徒の皆さま、こんにちは。少し前の話になりますが、2月末に青年僧による東日本大震災の合同供養に参列してまいりました。
青年会に在籍できるのも、残り僅かとなっています。
今回は青年会が発足して結成40周年の記念式典もあり「未来の住職塾」塾長の松本紹圭師の公演が前日にありました。
今、日本が抱えている問題のひとつに少子高齢化があります。
それは寺院にとっても避ける事の出来ない問題となっています。
幸い当山は県庁所在地、大分市内中心部にあり現段階ではお檀家様も増えている状況ですが、過疎地では既に人口の減少を目の当たりにしています。
また、都心部では特に宗教離れが著しいようですが、有り難い事に当山は毎月の月忌や法事などを中心に、講習会など多くの方にお参りに来て頂いており、活気のあるお寺であると実感をしました。
しかしながらワークショップを通し、10年後、30年後のお寺を取り巻く様子を実際に考えてみますと、どこのお寺でも多くの問題が山積しておりました。
そして最後に「世の中の流れに準じたお寺を作るのではなく、自分がどの様な世の中にしていきたいかを考えながら、お寺づくりをして行く」気概を持つ必要があるのではないか?と投げかけられたのには、胸を打たれる思いでした。

東日本大震災 七回忌合同供養

翌日は青年僧200人以上による合同供養でした。
震災から六年目に当たる今年は7回忌にあたり、我々としてはお経をお唱えして供養をするという事が一番の責務だと思い参加しました。
200名以上のお坊さんが息を合わせてお唱えするお経の功徳は滅多に感じる事の出来ない迫力でしたが、参加できる現状が幸せな事であるとも実感いたしました。
未だご遺体を見つけることが出来ず。こころにけじめを着けることが出来ない被災者も多くいます。
また6年という月日は当時、幼かった遺族らを進学や就職の年齢までに成長させていますが、震災孤児とも呼ばれる人々を経済的、精神的に苦しめている事も知りました。
しかし、今回さまざまなメディアなども通して知った人たちは、決して自然や海に対して恨み言を言うのではなく自分たちを援助してくれた人達、ボランティアの手を差し伸べてくれた人々に対して私達以上に感謝の気持ちをもって日々生活されているという事をあらためて気づかされました。
一日一日を大切に過ごさなければいけないと実感した二日間でした。

巡回布教

3月の講習会は一年に一度の高野山本山布教師による巡回布教でした。
福井県は越前市よりお越しいただいた齋藤智弘さんはとても美声の布教師さんで、能登半島地震から足掛け10年にも渡り被災地での「湯足ボランティア」などで活動をされているお坊さんです。
昨年の熊本地震の時にも現地に入られ、主にその時の体験をお話くださいました。
ボランティアなどが成就するには「人の縁、物の縁、場所の縁」の繋がりがあり、そこには必ず三力(自分の功徳と仏様のお力と自然界の力)の働きがあるとのお話でした。
また、被災地での執着(自分への評価)を断ち切るためにボランティアの最後には綺麗にトイレ掃除をして最後に水を流して帰ることにより「こだわらない心」を心がけているとのお話には感心をするばかりでした。
来年はお坊さんであり噺家でもある吉田宥禅師による巡回布教を予定しております。

5月の講習会のご案内

5月8日(月曜日)
午前14時より
金剛宝戒寺 本堂に於いて
演題「般若心経入門」

皆さんにお勧めをしている般若心経の読経ですが、時々その内容についての質問を受けることがあります。
心経はお唱えするだけで計り知れない功徳があり、短いお経であるがゆえに解釈の仕方も様々ですが、基本的な事だけでもお話を出来たらと思っています。
日本人に一番なじみのあるお経です。
宗旨を問わずご参加下さい。         

合掌

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