高野山真言宗 清瀧山 金剛宝戒寺

平成29年6月1日発行 第39号

檀信徒の皆さま、こんにちは。「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」初夏を詠んだ俳人 山口素堂の俳句です。
「女房を 質に入れても 初鰹」などと言った句もあるほどに江戸時代の人達が最も好んだ季語を三つ並べて題材にしているそうです。
わずか十七文字の中に色々な思いしたためて五感へ訴えかける日本人の持つ文化、感性は凄いですね。
今が一年で一番過ごしやすい時期ではないでしょうか?
花は付けずとも、木々が輝いています。当に「目に青葉」です。是非お寺にもお越しください。

5月の講習会と6月の講習会について

五月八日は「やさしい般若心経入門」と題して私がお話をさせて頂きました。
振り返ってみますと皆さんの前でお話をしたのは今回で四回目になります。
これまでにも「仏教の豆知識」「十善戒のススメ」「後悔しないお葬式をおくるために」と話題を変えてお話の場を頂きましたが、今回がこれまでで一番難しかったです。
般若心経はわずか二百六十二文字のお経です。インドから伝わったお経を漢訳し、それを和訳するので多くの解釈があり、書店にも沢山の本が並んでいます。
内容は仏様の智慧を通し「空」の思想を説いたものです。間違えを伝えてはいけないとの思いから説明が少し硬くなってしまいましたが、次回、六月の講習会では意訳を恐れずに自分の言葉でお話をしたいと思います。
般若心経は一言で云えば呪文です。ですから中身は知らなくても、その功徳に与ることは出来ます。
しかしながら中身に大変深い内容のある呪文です。その内容に少しふれてみませんか。

 

毎月十日の日に兼務住職を務めさせて頂いている中津の吉祥寺にご供養に伺っています。
そのお寺の近くに公民館が有り、こんな立札が立ててありました。「人、学ばざれば智なし、智なきものは愚人なり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに由って出来るものなり」(学問のすゝめ・福沢諭吉)
仏教が説かれたのは今から約二千五百年前になります。
考えてみますと、これだけ科学が発達した現代でもその悩みの本質は変わっていません。
いわゆる四苦八苦(生老病死と愛する人ともいつかは別れなければ生けない事実。嫌な人とも生活を共にしなければいけない事実。欲しいものが有っても全ては手に入らない事実。心身が自分の思い通りにならない事実。)の八つに収まります。般若心経を学ばなくても愚人とはなりませんが、生きて行く上での一つの糧、道しるべとなるかもしれません。
五月に来れなかった方も、おさらいから入りますので是非ご参加下さい。

7月の講習会について

さて七月の講習会は大分市仏教会主催の仏教講座と合わせて行わせて頂きます。
これまでは「暁天講座」として早朝に催していましたが、今回は集まりやすいように日中に当山の講習会と合わせて行います。もちろん無料です。

七月八日(土曜日)午後二時より
金剛宝戒寺本堂において
仏教会主催 仏教講座
自主上映「ずっと、いっしょ。」

映画の内容はそれぞれの事情に向き合う三家族のドキュメンタリー映画になります。
自分たちが生まれてきた意味や家族の絆、命の大切さ、幸せのあり方を考えさせられる内容です。
私たちはとても深い縁を持ってこの世に生まれ落ちて来ました。
しかしながら世の中が忙しくなり、核家族も増え、家族間でもなかなか会話がままならないのが現状ではないでしょうか?
この映画を通じて「いのちの大切さや生きること、しあわせ、家族のあり方などを感じ直す機会にして頂けたらと思っています。
以前に講習会で見て頂いた自主上映「うまれる」の二作目になりますが、基本的には前作とのつながりはありません。
前回の作品を見ていない方でも全く問題は有りませんので、出来ましたら子供さんやお孫さんも一緒にご参加下さい。

編集後記

お便りを書いている間に紫陽花が色づき始めました。日本の四季に感謝です。 

合掌

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