高野山真言宗 清瀧山 金剛宝戒寺

平成29年10月1日発行 第43号

檀信徒の皆さま、こんにちは。
蒸し暑かった夏も、月が変わって九月になると急にしのぎやすくなり
お彼岸を過ぎると寒ささえ感じる様になりました。
先月の台風は県南部を中心に被害をもたらしました。
お寺の本堂も雨漏りがありましたが皆さんは大丈夫だったでしょうか。

仏教会の講習会について

随分と昔の事の様に感じますが、九月八日九日は
功徳院 住職 松島龍戒師をお迎えして仏教会の仏教講座を兼ねての講習会を行いました。

 

松島さんは様々なテレビ番組に出演されているだけでなく現代仏教音楽研究会を立ち上げられ
会の代表理事も務められています。

 

初日はその様な視点から「お経」の功徳や効能などをお話頂きました。
独自の見解を踏まえ、お経にはリラックス効果や認知症の予防
免疫力の向上作用などが有ることを説明されていました。

 

二日目の講演は、より皆さんとのコミュニケーションをはかる為に急遽
松島さんと私との対談形式にてお話をする事となりました。
私も何度か皆さんの前でお話をしたことがありますが、対談形式は初めての事で
ほぼぶっつけ本番だったので多少の心配もありましたが、個人的にも楽しい時間となりました。

 

二日目は臨床宗教師の側面から、お寺が本来持っていた地域の人々への役割、「四苦八苦」
「生老病死」への関わり方、考え方のお話しでした。
また仏教版ホスピス、「ビハーラ」の紹介もしてくれました。
タイにあるビハーラ(僧院、寺院)では一定の条件をみたした人たちが
全くの無償でその支援活動を受けることが出来ます。
ビハーラの活動資金は国からの補助と人々の寄付からまかなわれており
その意識と文化の高さもさることながら、紹介されたビハーラのエントランスには
「仏さま」が安置されていて、そのかたわらには亡くなった人たちの
ミイラや白骨がガラスケースの中に置かれていました。

 

我々は普段「生」と「死」を引き離して考えがちです。
特に不治の病や死期を感じると、敢えて避ける様になる傾向が多いように思います。
しかし、本来は「生死一如」であり、「より良い生き方」が
「より良い死」につながるとの思いをお伝えしたつもりの対談でした。

 

文章にするとわずか数行ではありますが、
もしも今、自分の身や家族の身体にその様な事が起ったらと思うと
簡単な事ではありませんが「死」としっかり向き合う事により
「四苦八苦」の苦しみから逃れる事が出来るとお釈迦様は説かれています。
また、日本の臨床宗教師の葛藤として、
患者さんも宗教者も病院もその必要性を感じているのに
患者さんの親族がそれを望まない傾向にあると現場の声も聞かせてくれました。

とある法事の席で、、、

先日法事の席で、ある癌患者の方とお話をさせて頂きました。
はた目にはとてもお元気そうでむしろ他の方よりも肌艶も良く、生き生きとされていました。

 

その方は敢えて抗がん剤などの積極的治療はしていないとの事でした。
「自分の身体の中にある癌については考えないようにしている」
「癌について思い悩むから癌患者になるのであり、考えなければ自分はガン患者ではない」
と言った趣旨の事を仰っていました。
病気に対して決して逃げているのではなく、しっかりと「命」に向かい合われていました。
そして六〇才にして初めての結婚もされたそうです。
今この一瞬一瞬をとても大切にされている様にお見受けしました。
また他の方からは近年高齢者への抗がん剤治療などは控え
時間よりも質を重視する治療にシフトしているとのお話も聞きました。

11月の講習会

気がつけば今年も残りが少なくなってきています。
そこで「笑う門には福来る」との思いから十一月の講習会のご案内です。

日時 十一月八日(水曜日)午後二時から
場所 金剛宝戒寺本堂に於いて
講義 「笑いヨガで健康寿命をのばそう」
講師 橋本まゆみさん

編集後記

お盆とお彼岸にはお墓の草取りを業者の方にお願いしたので例年以上に片付いていたと思います。
申し訳ありませんが来年度から管理費をお願い致します。      

合掌

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