高野山真言宗 清瀧山 金剛宝戒寺

平成30年6月1日発行 第51号

檀信徒の皆さま、こんにちは。
湿度の高い梅雨の時期がやって参りました。
私は少し視点を変えて
潤いと恵みの季節と思うようにしています。

5月の講習会

五月の講習会は
「からだをうごかす こころをうごかす
〜フレイルってなあに?〜」
と題して、けんせい歯科クリニック所長の
後藤芳枝先生にお話をして頂きました。
フレイルとは高齢者の身体機能や
認知機能が低下して
「虚弱」となった状態を言います。
四月号にも書きましたが
その原因として
@身体的
A精神的
B社会的

 

な要素が複合して現れます。
フレイル予防として最初にご紹介頂いたのは
「規律着席運動」でした。
いわゆる椅子を使っての
スクワット運動です。
足腰の筋力低下は
様々な生活に支障をきたします。
この運動は北九州の病院の中で
リハビリに取り入れられているそうです。
患者さんの回復が良く
病院が赤字になるほど効果が早いそうです。
はじめは2〜3回を1セットとして
徐々に10回に増やしていきます。
毎食前後に行い計6セットが基準となります。
先生はこの単調な運動に合わせて
歌を唄うことを勧めていました。

 

この動作が困難な場合は
身体の前に机などを置き
手をついて支えながらのスクワット運動
でも効果があるとの事でした。

 

また脳の虚弱を防ぐには幸せホルモン
「オキシトシン」を出すことが効果的で
@スキンシップ
A家族団らん
B友達と食事をする
C友達とカラオケに行く
Dおしゃべり
Eプレゼントを贈る
E人に料理を作る

 

等を紹介していました。
そしてペットを飼うことは
高血圧の薬を服用すること以上に
6年後の生存率に大きな影響を
与えると言っておられました。
特に犬の癒し力は絶大だそうです。
お檀家さんの中にも
犬や猫を飼いだしてから
睡眠導入剤を必要と
しなくなった方がいらっしゃいます。

 

他にも、かかりつけの歯科医を持ち
定期的にメンテナンス
(歯石の除去など)をする事により
自力での食事がフレイル予防に
とっても重要だと力説をしていました。

 

さらに口呼吸をすると
口の中が乾燥してしまい
虫歯や歯周病菌が増加する事。
その事がアルツハイマー型認知症や心筋梗塞
脳梗塞とも関連するという研究発表が
多くされている事も教えてくれました。

 

それらを防ぐには鼻呼吸が
大切だそうです。
その事を踏まえて
最後は深い良い呼吸をする為に
皆で瞑想をしました。
お話をして下さった後藤先生はとても明るく
我々の目線でお話をして下さり
そのお人柄がにじみでる講習会となりました。

 

特に最初に紹介されたスクワット運動
などは天候に左右されず
家の中でお金も掛からずに出来る
フレイル予防です。
ぜひ日常に取り入れて下さい。

7月の講習会

話は変わりますが皆さんは
精神的な落ち込みなどを
感じる事がありますか?
内科や外科、歯科医に掛かることには
抵抗が無くても精神科にお世話になると言うと
抵抗を感じる方もいるかもしれません。
しかし心身の相関関係は非常に大きく
「こころ」の健康はとても重要です。
また「うつ」はこころの風邪
とも言われる程の事ですが
精神的フレイルにもつながります。

 

先日、とある講習会で臨床心理士の先生
とご縁を頂きましたので7月の講習会で
お話をして頂きます。

日時 7月8日(日曜日)14時から
場所 金剛宝戒寺本堂に於いて
講義 「カウンセラーの仕事」
講師 矢頭道三 先生(臨床心理士)

矢頭先生は日本でも比較的早い段階で
臨床心理士の資格を取られ
今は生徒指導支援員として
スクールカウンセラーなどの
お仕事もされています。
これまでの経験や
お仕事の中での気づきを
お話をして頂きます。
とても気さくな先生で
日常生活にも役立つお話を
沢山して下さると思います。
是非お越し下さい。

編集後記

仏教は「心の科学」とも言われる程
現代の心理学や哲学と
共通するところがあります。
しかし大きな違いは合理性の科学では
証明できない魂にまで至り
そこに救いや救済があることです。
そしてその根本は「祈り」であると
強く思う今日この頃です。     

合掌

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