高野山真言宗 清瀧山 金剛宝戒寺

平成31年2月1日発行 第59号

檀信徒の皆さま、こんにちは。
日常の中で夜空を見上げる時間は
そんなに無いと思いますが、
私は年末年始に何度か流れ星を見ました。

 

今の時期は朝晩の鐘を突く時間帯も真っ暗で、
鐘を突くときに意識して空を見上げていると
運よく流れ星を見る事があります。

太陰暦と太陽暦と節分

その昔、大海原を航海する時に
方角を得る為に星空を用いていたのは
有名な話です。

 

また、人間が共通に季節を知るための
手がかりとして用いたのも空の星だったと
言われています。

 

そして月の満ち欠けを使って
日にちを数え、計算をしたのが
「太陰暦」です。

 

ちなみに太陰とは
空にある月の事だそうです。

 

日本で太陽暦が
用いられるようになったのは
明治5年からで、
岩倉使節団が西欧諸国に
派遣されていた頃の時代です。

 

わたしは古いお位牌を
過去帳に書き写すことがあるのですが、
亡くなった命日に太陰暦と太陽暦
の両方が記されている事があり、
とても戸惑います。

 

日常の日にちが代わった当時の人々は
どのように対応をしたのだろうか
などと想像もしてしまいます。

 

さて2月3日は節分です。
節分とはその字の如く
「季節を分ける」事を意味しています。

 

以前は各季節の始まり
(立春、立夏、立秋、立冬)の
前日を言っていたそうですが、
江戸時代以降頃からは
立春(2月4日)の前日を
示す言葉として使われる事が
多くなったとの事です。

 

旧暦では立春を
新年(元日)ととらえる為、
前日の節分は12月31日の
大晦日と同じように年越しの日として
認識をされていたそうです。

 

因みに仏式などで用いられる
「数え年」とは生まれた日を1歳とし、
誕生日に関係なく新年に
皆が年を取る数え方です。

星祭り 星供 星供養

2月3日の節分の日には
「星祭り」のお札を作って
お配りをしています。

 

その時に年齢が多すぎると
ご指摘を受けることがあるのは
その様な理由からです。
(女性からの質問が多いです。笑)

 

お母さんのお腹の中にいる時から
命は誕生し、周りの人達からも話しかけられ、
存在感があるのですから、
私は数え年の方が理にかなっていると
最近は思っています。

 

星祭りは別名で
「星供」「星供養」などとも呼ばれ、
お経本の次第の中では
旧暦での年齢や、誕生日、
生まれた日の曜日、当年の星などを
割り出して一年毎に巡って来る運命の
吉凶を調べ、これらの星を供養して
個人の一年間の幸福を願い、
大難は小難へと小難は無難へと
開運を祈念いたします。

 

これは私の個人的な見解ですが
人の人生とは縦糸と横糸の重なりから
織りなす柄の様なものだと思っています。

 

縦糸は先祖などから引き継いだ
自分では変えにくい運命的な軸。

 

横糸は自分が生きてゆく中での
全ての行いです。

 

生まれ持ったものと、
後天的な行いの組み合わせにより
千差万別の柄を織りなすのが
人生ではないかと考えています。

 

よく「あの人は○○の星の元に生まれた」
などと言われることがありますが、
自力だけでは無く、他力に生かされていると
考える謙虚な姿勢も今の時代には
尚更に必要な事だと思います。

 

下には男女の厄年を挙げておきます。

大厄 厄年

男性の本厄
平成7年  生まれ 25才
昭和53年 生まれ 42才
昭和34年 生まれ 61才

 

女性の本厄
平成13年生まれ 19才
昭和62年生まれ 33才
昭和58年生まれ 37才

 

(前後一年が前厄、後厄になります。)

3月の講習会

3月の講習会は
恒例の高野山本山布教師による
巡回布教です。
一年に一度の行事ですので
是非お参り下さい。

3月8日(金曜日)午後2時より
金剛宝戒寺 本堂に於いて
巡回布教 「できる人よりできた人に」
高野山本山布教師 丸尾良然 師

編集後記

真っ暗な早朝の空を見上げていると
多くの飛行機が飛んでいる事に驚きます。

 

私たちはどこから来たのだろうか?
などとノスタルジックにさせるのも
星空の魅力です。 
合掌

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