高野山真言宗 清瀧山 金剛宝戒寺

平成31年 3月1日発行 第60号

檀信徒の皆さま、こんにちは。
雨水を境に急に春めいてきた感があります。
14日の朝のお勤め中には鶯の声を聞きました。
ウグイスは別名を春告げ鳥ともいうそうです。
春の足音がそこまで聞こえて来ています。

六波羅蜜行のススメ

2月の講習会では私が「六波羅蜜行のススメ」
と題してお話をさせて頂きました。

 

六度とも呼ばれる六波羅蜜行は
布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧の
修行をする事により覚る事が目的です。

 

「覚る」というと我々とは縁遠い気がしますが、
「人格を磨く」事の最終形が「覚る」
だと私は理解しています。
今回は特に忍辱に時間を割いてお話致しました。

 

ひと昔前、私が学生だった頃までは
「我慢」は美徳とされている風潮がありました。
それこそ勉強は出来なくても
「我慢強い」などと褒められると、
それ以上に素晴らしい事の様な気がしていました。
しかしこの数十年で世の中の有りようは
かなり変化したように感じています。

 

このこと自体は決して悪い事ではないと思いますが、
今は何かにつけて「ハラスメント」の衣を身にまとい過ぎて
コミュニケーションさえも取りにくくなっているように思います。

 

忍辱とは耐え忍ぶことです。
私が高野山での修行中、
専修学院では六畳一間に二人での生活でした。

 

学生の頃から下宿で過ごしていた私には
それほど苦には感じませんでしたが、
狭い部屋で男二人が過ごすには、
それなりの我慢と尊重が必要です。

 

修行場では全くのプライベートと休日がありません。
現代ではなかなか無い閉鎖的な環境の中では
同僚のささいな言動がとても気になることがあります。
今にして思えば、それも修行の一つであったことに気がつきます。

 

講習会の中ではもっともっと過酷な
忍辱の修行を例に挙げました。
心を変え、見る視点を変えなければ
相手の嫌な所ばかりが目に付いてしまいます。

 

そして究極的には忍辱の修行の場を与える相手にでさえ
慈悲のこころを起こすのが本当の目的です。

 

何故ならば忍辱の修行を行うには、
自分に危害(嫌な思い)を与える相手が
不可欠だからです。

 

今の時代には理解しがたい発想かもしれませんが、
最近、耳にする「あおり運転」などは、
ささいな事にも我慢が出来ない事が
その火種だと思います。

 

「怒りは無謀に始まり後悔に終わるもの」と
お釈迦様も言われている様に
今の時代にこそ忍辱の修行が
必要とされているのかもしれません。

 

あえて忍辱の修行を細分化し、
今流に説くのであれば、
そこには相手に対する
「寛容」と「やさしさ」と「許し」が
含まれているからではないでしょうか。

 

大分特別伝道のお知らせ。

今年の10月には高野山から
管長猊下が大分にお越しになり、
法要を行って下さるのは
年始のお便りに記載しましたが、
その日にちが間違っていましたので
訂正をさせて頂きます。
当山からも貸し切りバスを使って
参加したいと考えています。
是非お参り下さい。

日にち10月24日(木曜日)
場 所中津 弘法寺
管長猊下ご来県「大分特別伝道」

時間などの詳細は8月のお便りで
お知らせいたします。
般若心経を中心にした
法要を考えております。
ご期待ください。

お接待と講習会のご案内

4月25日(木曜日)午後から
金剛宝戒寺本堂に於いて
「お接待」

お菓子のお接待をしています。

4月8日(月曜日)10時から
金剛宝戒寺本堂に於いて
「王舎城の悲劇」

編集後記

年度の変わる3月、4月は別れと出会いの季節でもあります。
人との巡りあわせは人生を大きく変えることもあります。
今年卒業や入学、出産、還暦などの
お祝を迎える方に御宝号の御旗を贈りませんか?

 

当山の門前や修行大師、
本堂入り口に「南無大師遍照金剛」
と書かれた赤い旗を挙げています。

 

申し込みをされた方のお名前を記したうえ
身体堅固などの祈願を行ってから
掲げさせて頂きます。
お一人3,000円です。
希望者はお声かけ下さい。           
合掌

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