高野山真言宗 清瀧山 金剛宝戒寺

平成31年4月1日発行 第61号

檀信徒の皆さま、こんにちは。
境内の木々や裏山は
我が家よりも一足早く
衣替えを始めています。

 

お寺の朝晩は気温が低く、
居間のコタツは
毎年ゴールデンウイーク頃まで
片付けられません。

 

今年は元号の変更などが有り
10連休という方もいらっしゃると思います。
思うようにお休みが取りにくい私にとっては
想像もつきませんが有意義な時間をお過ごしください。

巡廻布教について

さて、三月の講習会は
一年に一度の巡回布教でした。

 

備前支所より高野山本山布教師の
丸尾良然師をお迎えし、
本堂にも50名以上の方に
聴講を頂きました。

 

今回の演題は
「できる人より、出来た人に」。

 

毎月の講習会に参加を
頂いている方にとっては
聞いたことのあるお話もあったと思います。

 

そんな中で私が思ったのは、
果たして知ってはいるけれど、
実行できているのだろうか?という事です。

 

福岡の篠栗のお寺で生まれた布教師さんが
太宰府天満宮へお参りに行った時のこと。

 

学問の神様には多くの絵馬が掛かっており、
その多くは「○○高校へ合格しますように」
「○○大学に進学出来ますように」といった
個人のお願いばかりだったそうです。

 

そのような中でふと目に飛び込んできたのは

 

「クラスメイトみんなが自分の希望する大学に合格しますように!」

 

と書かれた絵馬でした。
受験戦争、受験地獄などとも揶揄され、
「高学歴イコール一流企業。
一流企業イコール高収入。
高収入イコール幸せ」

 

のような公式が頭の中にあり、
友達のことよりも自分のことばかりを
考えがちな最中に、

 

クラスメイトの合格を祈願している
絵馬に心を癒されたとの事でした。
ライバルの合格は嫉妬や羨望となり、
自分の幸せと考えにくい生徒が、
決して多くはないであろう
お小遣いから身銭と時間を使っての
神様へのお願いはとても尊いお話に感じました。

 

仏教では身口意の三つを大切にします。
身体と言葉と想いのことです。

 

現実的に世の中に現れてくるのは
身体での行動と口から放たれた言葉ですが、
その根幹には「想い」が必ず有り、
想念(考え方)への罪が実はとても重たいのです。

 

10代の子供に出来ることが
私たち大人に出来ているのだろうか?
と考えさせられるお話でした。

季節の変わり目に

桜が咲き誇り、
草花が勢いづくこの時期には、
多くのエネルギーを
自然から受けることも出来ますが、

 

木の芽立ちには精神的に
不安定になる方も少なくはありません。

 

もし自分が落ち込んでいたり、
小さなことにいら立ちを感じていたら、
自分自身の事ではなく、
人の幸せを願ってみて下さい。

 

思う事が出来なければ、
誰でも良いので
自分以外の人に笑顔を作る方法を考えて、
実行してみて下さい。

 

小さなプレゼントでも言葉がけでも構いません。
そんな時には自分の心の中に
不安定な「想い」は存在が出来ません。
自分の事ではなく相手の事を思いやること。

 

実はそれが自分の心を安定させる
無料の常備薬になります。

 

子犬や子猫を愛しんでいる時には
自分の事は考えていません。
愛しさに癒しが生まれます。

 

人間は一度に二つの事を考えることが出来ないと、
お釈迦様もそのように仰っています。
因みにうつ病の特効薬は恋愛だとも言われています。

旧尾花まつりのご案内

旧暦の四月八日。
お釈迦様のお誕生日が
今年は五月十二日に当たります。
甘茶のお接待をしております。
水筒やペットボトルをご持参の上、
お持ち帰りください。

お花まつり
日にち 五月十二日(日曜日)
時 間 九時頃より
場 所 金剛宝戒寺 本堂に於いて

お生まれになって、
直ぐにお母さまを亡くされたお釈迦様が、
出家をした一番の理由は
死の恐怖から逃れるためでした。

 

5月の講習会ではホスピスについてお話頂きます。

日時 五月八日(水曜日)十四時より
演題 「ホスピス緩和ケアで出来る事」
講師 ゆふみ病院 看護師長 堺 千代さん

合掌

このページの先頭へ戻る