高野山真言宗 清瀧山 金剛宝戒寺

令和2年8月1日発行 第77号

檀信徒の皆さまこんにちは。
七月上旬の豪雨によりお亡くなりになられた方、
被災された方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。

お釈迦様のお悩み解決方法

7月の講習会では「お釈迦様のお悩み解決方法」と
題して四諦八正道の説明を
メインにお話させて頂きました。

 

そもそも宗教や哲学とは
今回の豪雨被害のように
受け入れ難い事実をどの様に考え
対処するかという所に
その起源が有るように思います。

 

仏教では悩みの原因である「苦」を
「思うがままにならない事」と定義し、
その根本は無明(無知)に
あるためであると説きました。

 

そして「苦」の代表格として
四苦八苦をあげています。
四苦八苦とは当に人生において
避ける事の出来ない苦しみです。

 

肉体的な苦しみとして生老病死。
精神的な痛みとして、
愛別離苦(愛する人ともいつかは別離する苦しみ)
怨憎会苦(うらみ憎しみある人とも会わなくてはならない苦しみ)
求不得苦(求めても手に入らない苦しみ)
五蘊盛苦(心身が思い通りにならない苦しみ)
を説いています。

 

老いや病、生き死になども経験値ですから
決して悪い側面ばかりではありません。
自分や身近な人たちの生老病死を間近にする事により、
人間としての深みや、魅力を増していく事は
皆さんも御承知のことと思います。

 

日常においてこそ、
その様な客観的事実を心のどこかに
置いておく必要性があると私は思います。

四諦八正道

四諦八正道の「諦」とは「あきらめる」です。
原語において「真理」という言葉に対して
この「諦」という漢字を当てています。
悩みや苦しみが人間の執着から発生する
との根本原理がここに表されているのかもしれません。
四諦とは
@苦諦A集諦B滅諦C道諦のことです。

 

たちは心に悩み苦しみを抱えている時に
思いのほか漠然とその痛みを
持ち続けている事が多いものです。

 

そこで極めて客観的に
@で現状を知り、
Aにおいて原因を知り
Bでは悩みを解決した後を知り
Cでは原因の解決方法をしる

 

という様に段階的に分析するように考えていきます。
そして八正道とは苦しみの原因を取り除くための
八つの実践方法になります。

 

昨今で有れば
@私たちは非常に新型コロナウィルスを脅威に感じています。
Aその原因は相手が見えず、死に繋がる病気であるという事。
B新型コロナウイルスを終息することが
出来れば発生以前の生活に戻ることが出来る
Cとしてはウイルスについて客観的に知るという事。
ではないかと私は思います。

 

新型コロナウイルスが発生してから半年がたち
致死率などのデータも少しずつ揃ってきています。
日本においては国民や医療機関の努力により
パンデミックを抑え込めていると思います。

 

現段階において死者数などを調べると、
交通事故者数と比べると3分の1以下。
交通事故の重傷者数においては100分の1以下、
自殺者数との比較では20分の1以下です。

 

まだまだ未知数の部分は有りますが
インフルエンザと比較しても死者数で
3分の1以下ですから一定の目安にはなると思いますし、
ワクチンや抗ウイルス薬の早期開発が望まれますが、
冷静に考えるとその様な中でも日本では
致死率を抑えているとも言えます。

 

薬の開発までは少し時間が掛かるかもしれません。
今の私たちに出来る事は必要以上に畏れることなく
感染者への誹謗中傷や風評被害を広めない事です。

 

感染方法は風邪とほとんど変わりません。
誰にもその可能性があります。
現実に感染者が退院後に引越をしたり、
自殺に至った人もいます。
ウイルス以上にひと目が恐怖となっては
本末転倒、脳がウイルスに犯されている事になります。

 

悩みを解決する八正道の実践方法は
又の機会に譲りますが、
その一番目は正見、「正しい見解です。」

お知らせ

コロナ禍を配慮して盆月恒例の
千巻心経と供養盆踊りはお休みいたします。

 

9月の講習会は行います。

日時 9月8日(火曜日)14時から
場所 金剛宝戒寺 本堂に於いて
演題 お釈迦様のことばと瞑想

みなさまと共に頑張りましょう。  合掌

 

令和2年8月1日発行 第77号

このページの先頭へ戻る