高野山真言宗 清瀧山 金剛宝戒寺

令和3年3月1日発行 第84号

檀信徒の皆さまこんにちは。
朝晩の日の出日の入りが長くなってきました。

 

私は三寒四温という言葉が好きなのですが、
日ごとの気温の差には身体が驚かされています。
皆さんも体調管理には気を付けて下さい。

2月の講習会

さて、2月8日には「第三回・お釈迦さまの言葉と瞑想」
と題して講習会を行いました。

 

突然ですが、皆さんは仏教にたいして
どのようなイメージをお持ちですか?

 

私は高野山へ修行に行くまで
仏教の教えにはネガティブなイメージを持っていました。

 

人生や世の中は苦である(一切皆苦)とか、
「空」や「無」を主張し、否定的や消極的なイメージをもっていました。

一切皆苦

おそらく2500年前にこの教えをお釈迦さまが説かれた時も、
斬新で受け入れがたいと考えた人々は居たとおもいます。
(もしかしたら現代よりも食生活や日常に保証がなく、
寿命も短かったので受け入れやすかったかもしれませんが)

 

確かにお釈迦さまは諸行無常や諸法無我、
一切皆苦などの考え方を基本に真理を説かれ、
夢や希望、目標を持ちなさいなどとは説かれていません。

 

けれども、すべての人々に対して
「欲を捨てなさい」「全ての所有を捨て去りなさい」
などとは説かれてないのです。

 

むしろ一般の人々に対しては勤労や財を積むこと、
また名声を得ることを勧めています。
ただしこれらに対しても執着をしてはいけないと
注意もされています。

 

戒めをたもっている賢者は
(山頂に)燃える火のように輝く。
蜂が食物を集める様に働くならば、
(かれの)財はおのずから集積する。

このように世俗人には勤労を奨励し、
財を積む方法、時には財の使い方まで説いています。

四摂事

また、(名声を得るような)対人関係としては
四摂事をといています。

一、施し与える事(布施)
二、親愛の言葉を語ること(愛語)
三、この世で人の為につくすこと(利行)
四、物事に適度に協同する事(同事)

これらは社会生活ばかりでなく、
一番身近な家族関係にも当てはまる
とても大切な考え方だと思います。

六方拝

最後に在家信者の方々へ、
修行方法として六方拝をご紹介しました。
六方拝とは東西南北と下方、
上方に対して自分と関係する人々をあてて礼拝します。

 

現代には当てはまりにくい対象の人々もいますので、
それぞれ個人にあった人々をあてて
感謝の言葉を述べたら良いと思います。

 

私も毎朝、10年以上続けていますが
人生に対する感覚が変わって来たのを実感しています。
相手や世間を変えることは出来ませんが、
唯一変えることができるのは自分自身です。

東方→父母(先祖)
西方→妻子(家族)
南方→師(先生やお世話になっている人)
北方→友人(同僚や友人、お客さん)
下方→奴僕・庸人(大地の恵み)
上方→修行者・バラモン(天の恵み)

(  )内は現代風、自分なりにアレンジした場合です。
お金も掛からず副作用もありませんので、
皆さんも是非実行してみてください。
興味のある方はお尋ねください。

講習会のご案内

日 時 4月8日(木曜日)10時から
場 所 金剛宝戒寺 本堂において
演 題 「お釈迦様の生涯」

4月8日はお釈迦様のお誕生日、灌仏会です。
例年はお話の後には甘茶を出していますが
今年はコロナの影響もあり出来ないかもしれません。
(今月は仏教会の灌仏会がありますので10時から行います。お間違えの無いようお願い致します。)

 

少しずつ参加者も増えてきております。
お釈迦様の生涯を知ることは
仏教を知る事にもつながります。
是非ご参加ください。

 

2月は逃げて年度末です。
コロナは心配ですが個人的には
オリンピックを開催してほしいと思っています。

 

2年前にはラグビーワールドカップを
ワンチームで成功させました。

 

日本人同士揚げ足を取らずに
おもてなしの心(心施)で迎えたいものです。   
合掌

 

令和3年3月1日発行 第84号

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